パリにある軍事博物館の行き方・見どころを知りたいな♫
オルセー美術館とエッフェル塔の真ん中に位置し、シャンゼリゼ通りからのアクセスも簡単であるパリ軍事博物館。この軍事博物館も元軍病院であったりナポレオンの墓があったりと見どころが多い場所。
今回はそのアンヴァリッド/軍事博物館の中でも軍事博物館の展示に焦点を当てて情報のお届けです!
軍事博物館の概要
パリ軍事博物館は古代から第二次世界大戦までの武器や軍事品、また絵画や歴史などを年代別に展示する博物館です。フランスを中心とした歴史をフランスの視点で見ることができるます。
入場料はアンヴァリッド/軍事博物館の共通チケットで可能なので半日この軍事博物館やナポレオンの墓のあるドーム教会で時間を過ごすことができます。
軍事博物館内においても様々な展示があります。先のように年代別であるだけではなく、シャルルドゴールやナポレオンIII、また立体的な地図を用いたフランスの五稜郭などをテーマとした展示があるので飽きることなく見学することが可能。
アンヴァリッド/軍事博物館の地図はこちら。
- 名称:Musée de l’Armée
- 公式HP:こちら(日本語アリ)
- 見学料:12ユーロ(ナポレオンの墓と共通)
- 開館時間:10時~17時(4月~10月は18時まで)
写真で見る軍事博物館
中庭・外見
この区間はチケットなしでも入れます。この正面がサンルイ教会で奥に見える金色のドームがナポレオンの眠るドーム教会です。
軍事博物館へはこの広場の両脇から入ることができます。
入口は3か所あります!
- 世界大戦をテーマとした展示(日本式2階)
- 古代・中世の展示
- 特別展示・近代からの展示
お土産コーナーがサンルイ教会付近の通路にありますが、こちらは世界大戦をテーマとした展示の出口になります。
古代・中世の展示
こちらは古代~中世の中でもヨロイをメインに楽しむことができる展示になっています。
いろんな形のヨロイが展示されているのですがこの博物館のスゴイのはその膨大なヨロイの数々!
ヨロイの三十三間堂かと思うようなヨロイの展示です。もちろんヨロイは形や装飾が少しずつ違ってくるのでそういった点も楽しむことができます。
フランスだけではなく日本のヨロイなんかも展示しています。この部屋の厳格さは日本独特の雰囲気を漂わせています。
近代からの展示
この時代になると資料も多くなってくるため視覚的な資料だけでなく、読み物や映像も多くなってきます(フランス語、英語)
この有名なナポレオンの絵画はここに展示されており、ここに着くまでにフランス視点のフランス帝国の歩みを見ることができます。
武器も変化していくのがわかるので面白いところ。またところどころに映像の資料があり、軍隊の動きがわかりやすくまとめてありました。ぜひヘッドホンを付けて聞いてみてください。
もちろんフランスにおける最後の君主ナポレオン3世の展示もあります。彼に関する歴史としてメキシコなども登場します。
またこの時代に行ける乗り物も登場。どれも時代を感じさせるものばかりで映画でしか見たことないようなものばかり。
面白かったのがこのフィギュアのコレクション。部屋のガラスケースを埋め尽くすほどにフィギュアがたくさん展示されています。ほとんど軍隊ものですがよくできているものばかり。
シャルルドゴールの展示
近代の展示室がある建物の地下にはシャルルドゴールの展示があります。
こちらは無料のヘルメット音声ガイドで楽しむ展示になっていて、音声は作品に近づくと自動で再生されるようになっています。この時代には映像資料もたくさん残されているので音声と映像を楽しみながら見学できます。
ぐるっと一周するようにできているので迷子の心配もありません。ただこの音声ガイドは日本語があるものの、翻訳されていない音声も多いらしく英語がオススメだそうです!
私は英語で見学しましたが標準的な英語が理解できる場合はぜひ英語で聞いてみてください!
この自動の音声ガイドは慣れないと少し使いずらい面もありますが、気になる作品でヘッドホンマークがある場合はぜひ近づいてみてください。きっと音声ガイドが勝手に流れます。
特別展示
時期によっては特別展示が開催されています。
2018年4月~7月は「戦略家ナポレオン展」が開催されていました。こちらは普段の展示よりもナポレオンに関する展示品が集められているのでわかりやすく楽しい展示でした。
詳しくはこちら。
五稜郭などの立体地図展示
近代からの展示がある建物の最上階に立体地図を用いた五稜郭などの砦を見ることができます。
北海道の函館に五稜郭があるということはご存知の方は多いと思いますが、フランスにも五稜郭は存在します。それもフランスには地理的に防衛する必要も多かったためか、かなり多くものもが存在していました。
ここではフランスの五稜郭が偏っている地域の大西洋と地中海のものの立体地図があります。
モンサンミッシェルもその1つです。百年戦争時には島全体が要塞の役目をはたしていました。この模型、細部まで細かく再現されてるのでぐるりと一周してみてみると面白いです。
また地中海の方ではカンヌとニースの真ん中に位置するコートダジュール最大の港を持つアンティーブもあります。
この湾は現在港として使用されていて、かなりの数のクルーズ船が停泊しているアンティーブ。ピカソ美術館もあったりします。
また五稜郭の攻め方の展示もありました。こちらは攻めることに成功している絵ですがここまでにいくつかのプロセスを経て成功していました。
こういう展示はヨーロッパならでは!
世界大戦の展示
日本でも見ることもあるような武器の展示もありますが、さすがヨーロッパ。ヨーロッパの視点からみるならここが最適です。
古代・中世・近代と順々に見ていけば武器もかなり進化しているのよりはっきりわかります。進化しすぎな気までしてきます。
戦争が近代化するため塹壕戦も発生してきます。いつ攻めてくるかわからない敵を泥の中待ち続ける過酷さ。一番の敵は雨。
大戦をテーマとしているので日本も結構登場します。ですがメインはやはりヨーロッパ。第2次世界大戦時の占領下におかれたフランスの動きなど結構詳細に書かれていました。
戦争終焉時の新聞。ドイツ軍の展示も一部あったりしました!
最後に
パリ軍事博物館、みどころがたくさんですね!
さすがにルーブルほどではありませんが、こちらの軍事博物館もじっくり見学すると半日は軽く経過してしまうほどの広さ、また魅力を持っている博物館です。
こちらでは学生ビザを持っている25歳以下の学生や、パリミュージアムパスも使える博物館なのでぜひそれらも利用してこの軍事博物館に訪れてみてください。