フランス

【フランス】写真で楽しむリヨン・クロワルースの見どころ【お花編】

かもさん

リヨンのクロワルースを散歩してみたいな♫

フランス第二の街リヨンには2つの丘があり、リヨンの旧市街から行ける宗教の丘「フルヴィエールの丘」とリヨンの市役所からすぐの絹の丘「クロワルース」があります。

この「クロワルース」といえば、ここに住んでいるというだけでお金持ちやあこがれを持つなどの良いイメージをリヨン人は抱くほどの魅力的な場所。

今回はそのクロワルースにある坂道とトラブールを巡る散歩コース【フラワー編】の紹介です。

そもそもトラブールとは

トラブールとはクロワルースをはじめとするリヨンの昔からの建物に存在する建物の中を縫うようにして通っている抜け道です。

そのクロワルースは絹の丘と言われるほど古くから絹織物が盛んな地域でした。

ルイ14世もこの絹を買い付けたほど。これによってリヨンの地位は上がっていきます。

そのためリヨンのベルクール広場の中心にはルイ14世の像があったりするわけです。このクロワルースがないと今のリヨンはないと言っても過言ではないほど重要な場所でした。

このクロワルースには織機が設置するため高い天井を持った建物が多く、建物にこのトラブールと呼ばれる建物の中を縫うように通る小さな通路が多く存在します。

クロワルースのトラブール

多くのトラブールは道路から建物を挟んだ反対側の道路までつながっていたり、中庭へつながっていたりします。

そしてこのトラブールは大きく2つの目的で作られました。

  • 絹織物を運搬中に見られてデザインを盗まれないように人目を避けるため
  • 絹織物を雨にぬらさないようにするため

またこのトラブールは第二次世界大戦時にレジスタンスにも有効活用された小道として今日有名です。

クロワルースには現在も多くのトラブールが存在しますが多くはその住民の生活に密接します。そのため観光客は観光客に開放されているトラブールの一部を見学することができます。もちろん解放されているトラブールがある建物は現役です。

クロワルースの坂道・トラブールを巡る【お花編】

今回はこのお花の描かれた赤色のタイルをたどっていきます。このタイルは曲がり角や階段部分にしか設置されていないので見逃さないように気を付けてください。

開始地点は噴水や美術館のあるテロ―広場です。ここからは他にライオン編コースのスタート地点になっています。またゴールはクロワルースの丘のメイン通りです。

リヨンのクロワルースの街並み

どちらから初めても問題はないのですが、坂道を巡るのでクロワルースの丘から下る形で散歩するのがオススメです。

クロワルースからの場合はこの建物あたりからスタートします。

この市役所付近からクロワルースに登る・下る際に必ずといっていいほど通るこの綺麗な道。途中にあるカフェのバナナパンケーキが人気があるようでいつも人で賑わっています。

途中このような形で場所や建物の説明が英語とフランス語で書いてあることがあります。いずれも歴史的なことが書いてあるのでよかったら読んでみてください!

リヨンの街並み

広場からはこのような眺めが見ることができます。晴れていたらかなり遠くまで見渡すことができるのでとても良い場所。春の季節は桜や藤などの花もいっぱい咲いていたりする公園もすぐそこにあります。

リヨンのクロワルースの街並み

この道がオテルドヴィル(市役所)やクロワルースに通じるメインの一番きれいな通りですが、今回のルートでは一部しか歩きません。結構横にずれるコースになっています。

リヨンのクロワルースの街並み

このお花編ではこういった階段も。建物と建物の間にある階段で途中に建物へ続く入口もあったりする上に…

リヨンのクロワルースの街並み

下から見た際のこの圧迫感。リヨンは5~7階建ての建物が多いのですが、それどころではない高さの建物に挟まれてるというリヨンでも数少ない場所。

リヨンのクロワルースの街並み
リヨンのクロワルースの街並み

階段を下りたすぐそばに、こちらのÉglise Saint-Polycarpeが建物と建物の間に挟まれています。時計と屋根、そして柱が特徴的なこちらの教会は中も綺麗です。

シンプルな教会で、周りの騒がしさからは一切遮断されている空間が広がっています。

リヨンのクロワルースの街並み

そしてこの教会の前の建物では人がもがいていたりします。笑

リヨンのクロワルースの街並み

教会を見ることができる、すぐ近くのフォレ広場。こちらはリヨン伝統的な絹職人がいた…ということではなく、比較的新しい建物でネオクラシカルになっています。

現在はこの広場にカフェなどもあって平日のお昼でも人でにぎわう広場です。

リヨンのクロワルースの街並み

クロワルースの麓に近い場所にこのコースで一番見どころなトラブールがあります。

こちらのトラブールは下ってきた場合は写真のように誰でも入れるようになっていますが、市役所から登る際は入れなくなっていました。トラブールを巡る際は下るほうがよさそうです。

トラブールの中庭からの空。こちらのトラブールの中庭は各建物につながる入口があるものになるので生活感があるトラブールでした。

リヨンのクロワルースの街並み

この建物、隣あう窓の高さが違うという、建物の構造がとても気になるものでした。一つの部屋にしたらそこそこ小さい部屋になる気がするのですが…どうなんでしょうか。笑

リヨンのクロワルースの街並み

こちらが市役所やリヨン美術館があるテロ―広場です。昼間からカフェで飲んでいる方でにぎわい、私が「Rue du Kebab」(ケバブ通り)と呼んでいるほどケバブ屋さんがたくさんあります。

最後に

クロワルースの坂道・トラブールを巡る【お花編】でした。

このコースではトラブールだけではなく、クロワルースの建物も見学できるというバランスの良い散歩コースです。坂道が多いため結構長く感じますが、所要時間は1時間程度とそこまで長くありません。

ぜひ、リヨンで有名な旧市街やフルヴィエールの丘に加えてクロワルースのこういった散歩コースも楽しんでみてください!

 

kitokito
京都在住のkitokitoです。フランスのリヨン、ストラスブール、またドイツのフライブルクの在住歴あり。地理ネタや旅、写真が大好きで、ヨーロッパや京都でよく写真を取りに出かけています。 かもは食べてしまいたいほど愛しているので、当ブログには頻繁に出演してもらっています。笑
\ Follow me /