大学での講義・授業のノートを、紙のノートでとる時って何かコツってあるのかな?
今回は、こんな疑問に答えるため、院生の筆者による、大学時代の経験を元にした「紙のノート」の取り方のコツを紹介します。
残念ながら、今はコロナ禍で従来の対面授業の機会は大幅に減ってしまったと思いますが、紙で従来のようにノートをとっている方も多いはず。
(そして、ここにたどり着いたということはなんらかの改善をしたいはず…!)
そこで、今回は比較的ノートをとって来た方(筆者調べ)だと思う筆者の「紙のノート」の取り方のコツを紹介します。
大学で講義・授業ノートを取るとは
まず、ノートをなぜ取っているのかを押さえておく必要があります。詳しくは以下で書いたので、ぜひ参考にしてみてください。
一言で要約すると、見返した「未来の自分が理解できる」ようにするためです。授業を聴いている時は理解しているつもりでも、やっぱり人間はすぐ忘れちゃうので、未来の自分が理解できるかが大切です。
紙でノートをとるコツ
それでは、紙でノートをとるコツをみていきましょう\( ・ω・)/
0. 筆者の実際のノート例
大学時代の筆者の講義・授業ノートの例がこちら。
うーん、全てが走り書きで、崩し書き!そして黒い!笑
ただし、自分の字の癖、略語、行書体の癖などを理解しているため筆者は理解可能。あくまでも自分の理解のためのノートなので、あくまでも内容を押さえれているとOKです。
ちなみに使っているノートは無地の「紳士なノート A4」です。値段はAmazonでなんと752円!ただ、Amazonはかなり安めで販売してくれています。
ちょっとどころじゃなく、高めの高級なノートですが、紙の「触り心地が最高」なのでかなりおすすめです。モチベーションも高まります。値段の価値は十分にあるので、ぜひ。
1. あえてノートを統合してみる
上で紹介した「紳士なノート」などを使う場合、あえて授業ごとにノートを分けずに、一冊にまとめてしまうのがおすすめです。
ルーズリーフや、印刷用紙でノートをとる選択もありますが、一冊にまとめたメリットとして…
- 他の授業との関連づけが楽
- ノート一冊で完結するので管理が楽
- ノート一冊書ききった後の達成感が良い
などが挙げられます。「紳士なノート」は96枚なので、結構なノートが取れます。逆に、1つの講義だけでは、余まくりなので、そこはもったいないですね。
筆者は、一時期「印刷用紙」でノートを取っていた時期がありましたが、管理が大変だったので、「ノート一冊」というスタイルに落ち着きました。よかったら試してみてください。
(人によって合う合わないがあると思います。)
一冊にまとめることによって、ノートのどこの位置に何が書かれているのか、などがなんとなく覚えれるので、授業の流れそのものを覚えやすくなります。
2. 色の役割を決めておく
筆者はペンの色に役割を持たせ、ノートを素早く取れるようにしていました。
例えば…
- 黒色:授業の内容、ポイントなど全般
- 緑色:先生の口頭での説明、あるいは雑談のメモ
- 青色:自分の感想、あるいは授業と全く関係ないメモ
このように役割を決めていました。赤色は、赤色だけが目立ちすぎるのを嫌って、「黒」、「緑」、「青」の三色に落ち着きました。
また、ノートの例を見てもらうとわかるように、ほとんどが黒色です。これは、筆者がそんなにカラフルなノートを作る気がないのに加え、先生の雑談などを黒字で書いても、あとで他の色でアンダーラインを引くことでカバーしていたからです。
先生によっては、雑談が多いこともしばしば。全く関係ないことも多いですが、雑談がそのまま授業の内容に関連することもあります。興味深いことを話していると思ったら、「緑」でノートをとるようにしていました。
そして、青は「感想」と「ふと浮かんだ雑念」をメモする色です。
例えば、他の自分の持っている知識をメモで関連付けたり、ノートの端っこに「今日、○○忘れない」、「●●の定義確認」などとメモをします。このメモすることで、頭から雑念を消すことができるので、結構おすすめだったりします。
どの色にどんな役割を当てるのかは自由ですが、とりあえず、色の役割は便利です。
(赤は小中高で重要な箇所を示すのに使いすぎて、そこにしか目が行かなくなっちゃうので、使うのをやめました。)
3. 大見出し(タイトル)をつけておく
ノート一冊で完結させる場合や、ルーズリーフ、印刷用紙などで各場合、いずれも整理しやすくするために「大見出し」をつけるのは必須です。
「大見出し」はノート一冊の場合は、その講義・授業ノートの開始ページの左上、ルーズリーフや印刷用紙の場合は、表の左上に記載するのがおすすめです。
大見出しには以下のように書くのがおすすめです。
- 日付 講義・授業の名前 回数ーその回のページ数
- 例)4/27 政治学 ②-1
(普通のノートを使っている場合は、上部の広いスペースに書き込む感じですね。無地しか使ってないので、忘れてました!笑)
4. 小見出しをつけておく
これも先生によりますが、話があっちこっちに行ったりする先生もいます。自分がどこにいるのかを見失わないために、ノートには「話の内容の小見出し」をつけておくと安心です。後から見返しても、わかりやすくなります。
例えば、政治学で、権力の話をしていると「権力について」などと小見出しを書いておきます。
例えば、筆者は「○」を小見出しのマークとして使用していました。大きな「○」を小見出しとし、以下で箇条書きをする時は「・」でOKなので、書きやすくもなります。
5. 見返した時のために、空白を開けておく
ノートはギチギチにとる方も多いと思いますが、そのページでノートとして完結させるには、空白を多めにとっておくことが必要です。
空白をとっておくことで、試験勉強の時などに、補足のメモをそこに書き入れることができます。そうすることで、そのノートを見返すだけで、試験対策もできる万能なノートにもなります。
空白の場所のおすすめは、左右のどちらかで、1/5以上は欲しいところ。
また、後で書き足す場合は、黒以外の色で書き込むようにしていました。場所と色でいつ書き込んだのか判断できるようにするためです。
6. よく使う語彙の略語を決めておく
これはノートを素早くとるためのもので、よく使う語彙の略語を決めておくと楽です。紙の場合、どうしてもノートをとる速度が落ちるので、マイルールを作ってみるといいかもしれません。
接続詞などは、役割が分かれば良いので以下のような外国語、もしくは記号で置き換えていました。
また、と、そして | et (フランス語でのand) |
したがって、要するに、つまり | donc (フランス語でのso, therefore) |
あるいは | ou (フランス語でのor) |
例えば | e.g) |
AであるならばB | →、⇨ (数学での含意) |
結果、結論 | ∴ |
なぜなら | ∵ |
あるいは、授業でよく出てくる語彙は、自分にわかる省略で書いていました。
例えば、「自由主義」→「自由S」、「民主主義」→「民主S」などのように、「主義」を「S」に置き換えるなど。
これらは、その場ではすぐに書けて、かつ後で見返した時に意味がすぐわかるものなので、このようにしても特に問題はありません。記号が小さくなると文字と強弱もついて良い感じです。
7. 配布資料との関連付け
配布資料に直接書き込まず、ノートはノートとする場合、きちんと配布資料のどこをノートしているかをメモしておくのが大切です。
そのため、配布資料には日付とページ数を自分で振っておくと、形式を統一させれるので、分かりやすいです。
あるいは、レジュメなどの「小見出し」をノートに写してから、ノートを取るのもいいかもしれません。そうすると、自然と関連づけができ、さらにレジュメを補足する内容のノートが勝手にできあがっちゃいます。
まとめ
筆者の実例から見たコツは、以下の7つに関するものでした。
- あえてノートを統合してみる
- 色の役割を決めておく
- 大見出しをつけておく
- 小見出しをつけておく
- 見返した時のために空白を開けておく
- よく使う語彙の略語を決めておく
- 配布資料との関連付け
ノートは、あくまでも自分の理解のためのものです。綺麗に作成することよりも、未来の自分が見返して理解でき、さらには友人にも説明ができるようなノートが理想です。
ぜひ筆者の実例や今回紹介したコツを自分流にアレンジして大学の講義・授業ノートを作成してみてください!\( ・ω・)/
紙のノートは圧倒的に「紳士なノート」がおすすめです。ぜひ使ってみてくださいね\( ・ω・)/
ちなみに、筆者は授業に合わせてノートの形式を変えていたので、EvernoteやGoodNotesなどのデジタルでのノートの取り方も紹介しているので、ぜひそちらも参考にしてみてください。