今度、ヨーロッパに旅行に行くんだけど、スリの被害にあわないか怖いな。何か対策はないかな?
今回は、こんな不安を解決するための、ヨーロッパでのスリ対策の解説です。
残念ながらヨーロッパではスリの被害にあう日本人がたくさんいます。しかし、スリの被害にあいやすい状況を事前に知っておくことで、スリの被害にあう可能性を低くすることが可能です。
そこで、今回はスリの被害にあいやすい状況や対策、またその際に役に立つグッツも紹介しています。しっかりと対策することでスリに怯えず、しっかりと観光に集中することが可能です。
それでは、「スリ」の被害にあわないための事前対策まとめです。
まずはスリをする側の立場の思考を知ろう
スリの場合は、スラれていることを被害者に察せられてはいけません。そのため、スリは集団で行動し、注意を引く役とスリをする役と分かれていることがあります。
ということで、まずはスリをする側がどういった思考でスリをするかを解説してくれる以下の動画をご覧ください。
この動画の要点は「注意力」です。この注意力がそれているとスリに会う可能性が高くなり、気がつかないうちに何かがなくなっていることが多くなってしまいます。
なので、スリにあわない為には以下のいずれかの対策が必要です。
- 荷物にずっと注意力を注ぐ
- 荷物に注意力を注がなくてもいい環境を作る
①はなんの為に旅行しているのかわからないので、②を選択し、旅行に注意力を注いでいきましょう!笑
ちなみにパリに慣れていない観光客は、スリや引ったくりをする側からは一瞬でばれます。なので、対策をきちんと知っておくことが大切です。
スリがターゲットの注意をそらす方法
観光客の注意力をそらす方法は以下があります。
- 署名をしてくださいパターン
- その靴かっこいーね!どこの国からきたの?パターン
- ニホンジンデスカ?コレニホンゴ?と喋りかけられるパターン
- 目の前で盛大にこけるパターン
- 目の前で盛大に落とし物をするパターン
- ぶつかって相手が持っている
3ユーロで買えそうなワインの瓶が落ちて劇的に割れてしまうパターン
探せばまだまだありますが、こうやって注意をそらす場合があります。また、以上の注意力をそらす行為の半分は、旅行者から金銭を巻き上げる手段でもあります。
その靴かっこいーね!パターンは筆者自身がルーブル美術館の前であったパターンです。スリ目的ではなくミサンガ巻いてお金取ろうとするパターンでした。いずれにせよ相手にしないのが大切です。
ターゲット自らがほかに注意を向けている状況
例えば美術館。目の前にきれいな絵画があると絶対注意はそっちに行きます。例えば駅で切符を買おうとしている時。注意は券売機に向いています。
こういったターゲットが自ら何かに注意を向けているときも狙われやすい状況の1つとなります。
はじめての人であればあるほど知らない、わからない状況に遭遇するとそこにかなりの注意を向けてしまいます。スリだけではなく一般人から見ても明らかに初めてだとわかる状況はスリのターゲットとなるタイミングです。
スリの事前対策
それでは、実際にスリの事前対策に使えるポイントをみていきましょう!
簡単に開けれるカバンは使わない
ヨーロッパを観光する際、ガイドブックや、飲み物、その他の荷物を持ち運ぶカバンは必要になるかと思います。
日本ではこういったタイプのリュックがよく使用されますが、このタイプは、簡単にあけれられしまうので特に注意が必要です。
同じタイプのリュックを使用する際は、こういったタイプのワイヤーロックを忘れずにしてください。
あるいは思い切ってリュックを買い換えるのもおすすめです。筆者はロールトップのリュックを海外旅行用として使用しています。
このようなロールトップ型のリュックにはお洒落で、さらに防水のものが多いので、おすすめです。
ロールトップなので、知らない間に空いていた!なんてことはまずないので安心です。
ウエストポーチを利用する
カバンのスリ対策はできたとしても引ったくりは防ぎようがない為、リスクを分散させる為に、セキュリティーポーチ(ウエストポーチ)を身につけておくのもおすすめです。
スマホだけでなく、パスポートやクレジットカードなどもしまうことができるので、重要で頻繁には取り出さないものを入れるのがおすすめです。
セキュリティポーチそのものはスられようがないので、安心ですね!
財布はポケットに入れない
日本の男性のように、ポケットに財布を入れっぱなしにすると、スリに取って!と言っているのと同様です。かならず狙われます。
そのため、財布はカバンにしまい、カバンにはこういったタイプのワイヤーロックを忘れずにしてください。
カバンの奥底に財布をしまっても、意外と取られるので、ロックは大切です。
財布は2つ持っておく
リスクを分散させるために、財布は最低2つは用意しておきたいところです。そして片方は先ほどのセキュリティポーチなどに入れ、分散させておきたいです。
クレジットカードも二枚は用意しておいて、2つの財布にそれぞれ入れておきたいです。
スマホにはホルダーをつける
スマホはスられやすいし引ったくりにもあいやすいものです。そのため、特に注意が必要です。
そのため、スマホにネックストラップを装着し、首にぶら下げ、使用しない時は服の下に入れてしまうのがおすすめです。
しかし、そのまま首にストラップだと、写真をとる時に首にストラップだと窮屈、自撮りはできない、という問題があります。
なので、スチラップを手首に巻いて使うのもOK。手首に巻くと可動域が普段と変わらなくなるのも良い点ですね!
おすすめのネックストラップはこちら。
こちらのネックストラップは、スマホリング付きでネックストラップの取り外し可能な点がポイントです。そもそもこの商品自体がシリコン製なのでスマホそのものからの取り外しが簡単なのも良いですね。
しかしシリコン製なので、耐久性が決して良いとは言えません。必要な時に使い、それ以外は外しておかないと、あんまり持たないのが欠点です。
そこで、お持ちのスマホケースにストラップを付けれるようなグッズもあります。こちらの商品は厚さもなく、必要な時にネックストラップ、あるいはハンドストラップをつけることで、スリ対策が簡単にできるようになります。
こちらのシリコン製のものでも、こちらの持っているスマホケースにストラップを付けれるようにするものの、どちらでもスリ対策として十分機能するので、目的に合わせて購入してみてください。
電車ではカバンは前に持ってくる
メトロではカバンを必ず前に持ってくるようにしてください。結構狙われています。
スリは集団でターゲットを囲むことがあります。集団でターゲットを囲み、ターゲットの周りだけが混雑する状況を作ることによって、カバンに意識を向かないようにします。
その際、カバンが後ろにあり、かつロックされていないと確実にスリにあうので、必ず前にしましょう。
電車の入り口には立たない
メトロで電車の入り口に立つことが引ったくりにあってもおかしくない状況です。
引ったくり犯は、電車のドアが閉まるタイミングでターゲットの荷物を引ったくります。取られてもドアが閉まり、被害者がどうしようもない、ということになってしまいます。
そのため、絶対に電車の入り口付近に立ち止まらず、少し奥へ行くようにしてください。
怪しい署名には協力しない
ヨーロッパには署名を求めてくる団体が非常に多いです。しかし、その多くはスリ目的です。
考えてみるとおかしなことですが、例えば、なぜフランスのパリで我々アジア人に署名を求めてくるのでしょうか。目的は署名してもらっている時(=署名に意識が向いている時)にスリを行うことを目的としているからですよね。
ということで署名系は無視しましょう。もし署名に応じると、その署名を書いているボードのしたでは、あなたのポケットに手が伸びているかもしれませんよ。
【万が一の備え】予備のカードの準備
スリの対策はもちろん、スられても被害を最小限に抑える準備が必要となります。と言っても、現金を持ち歩くわけには行かないので、予備のクレジットカードを用意しておくのがおすすめです。
その予備のクレジットカードは先ほど紹介したウエストポーチなどに忍ばせておくことで、万が一の備えができます。
クレジットカードで支払いすることはもちろん、キャッシングも万が一で付けておきたいです。
学生の方はキャッシング枠がないと思うので、こちらプリペイド式のVisaプリペイドカード「MoneyT Global」がおすすめです。こちらはプリペイド式なので、チャージした分の利用が可能で、海外ATMで引き出しも可能です。チャージ額は、万が一のホテル代と食事代の1万円〜2万円は欲しいところです。
最後に
以上、スリに合わないようにする事前対策の解説でした。
ヨーロッパにおける日本人の被害はほとんどがスリです。被害に合うし、ターゲットにもされるということです。
そのため、今回紹介した対策、またグッツなどを参考にして、ヨーロッパを楽しんで来てくださいね!